導入事例 JASIS事務局 一般社団法人 日本分析機器工業会

JASIS事務局

JASIS事務局様

株式会社ニッセイ

JASIS(ジャシス)は日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)が主催する、アジア最大級の分析・科学機器専門展示会。 2017年9月に開催されたJASIS 2017における出展社様向けのサービスとして、iPhoneから来場者が携帯する入場証のQRコードを読み込み、名刺情報およびアンケート収集が可能なアプリ「JASIS QR読込アプリ」の開発のご依頼を頂きました。今回は、日本分析機器工業会の萱嶋様に、アプリ開発に至る経緯、そして、アプリ導入後のご感想をお聞かせいただきました。

アプリ開発に至る経緯

- 既存システムにおける課題 -

当初からN7W式の1次元バーコードを入場証に導入していました。しかし、来場者情報は展示会後にまとめて出展社様にお渡しする必要があり、出展社様からは現場で名刺の交換をせずとも来場者情報の収集がしたい、来場者情報を早急に受け取りたい、といったご要望が多数ありました。

この出展社様のご要望に応えるため、2009年から来場者情報をQRコードに埋め込むことで、来場者情報の提供のレスポンスを早めることに成功しましたが、QRコード読取には専用のQRコードリーダーが必要であり、専用のQRコードリーダーを各出展社様に提供するにあたりコスト面に大きな問題がありました。結果として、サービスとしては提供したものの、あまり多くの出展社様に本システムを採択していただくに至りませんでした。

アプリ開発の検討

- スマートデバイスの普及と課題解決への道筋 -

QR読取を開始した2009年においては、当時のスマートデバイスではQRコードの読み取り精度に対して不安があり、また、出展社様にとってもスマートデバイスへの抵抗感が強い状況でした。しかし昨今のスマートデバイスの性能向上及びその普及を鑑みた結果、2016年にスマートデバイスを用いた入場証のQRコードの読み取りを検討するに至りました。

QRコード読取とアンケートが収集できるようなアプリが作れる開発会社を探していたところ、エクスウェアにたどり着きました。話を聞いてみたところ、JASIS出展社様の中にこれと似たようなアプリを使用している企業があり、これを開発しているのもエクスウェアだったこともあり、アプリの活用についても知見があるエクスウェアにアプリ開発を依頼することにしました。

アプリ導入後の展示会

- JASIS QR読込アプリの導入効果と評判について -

以前までは数社のみにしか利用されていなかったQRコード読取システムでしたが、「JASIS QR読込アプリ」を開発した結果、JASIS 2017では70近くの出展社様にご利用いただけました。JASISとしては初めてスマートデバイスを活用したQRコードの読み取りであり、読み取りの精度やアプリの動作、ネットワーク、様々な点において多少の不安はありましたが、全てにおいて問題なく展示会を終えることができました。また、出展社様としても、来場者情報を即日受け取ることができるため、来場者へのアフターフォロー速度の向上や、展示会の報告資料作成等のスピードが速まったと、評判でした。

今後の展望

- JASIS QR読込アプリの次のフェーズに向けて-

「JASIS QR読込アプリ」はQRコード読取システムとして多くの出展社様にご利用いただいたものの、依然として、1次元バーコードシステムを利用される出展社様が多く存在します。1次元バーコードを利用される出展社様につきましては、「JASIS QR読込アプリ」の導入メリットを訴求することで、徐々に本システムへの移行が可能だと考えています。

また、今回本システムをご利用いただいた出展社様についても、アプリへの要望を多数頂いており、これを1つ1つ着実に改善することで、来場者情報やアンケート情報をより収集しやすくなり、ひいてはJASIS出展へのモチベーションを高めることができると考えています。JASIS 2018に向けて更にエクスウェアと共同で、本システムの使い勝手をより良いものとし、出展社様の満足度向上につなげていきたいです。

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一般社団法人 日本分析機器工業会内

東京都千代田区神田錦町1丁目12−3

https://www.jasis.jp/